「かんがえる子ども」

かんがえる子ども
安野光雅 /作
福音館書店 1000円+税

安野光雅さんの絵本が大好きで少しずつ集めている。

この本は息子のではなく、私の本だ。

近頃、教育について考える事が増えた。
そんな私に、子どもの学びに対して参考になる言葉がたくさんあった。
それだけでなく、どの年代の子どもと関わる人にでも、なるほどと思う所が本書にはきっとある。

長く教師をし、そして子どもを楽しませる絵本を描いてこられた、ずっと子どもを見てきた方だ。
子どもの力を信じている。
安野さんの発する言葉は、常に子どもの味方だ。
親というのはなぜか、子どもはとても大事で可愛いのに、その大事な子どもの脅威になってしまいそうになる。
親には定期的に、この本のような子どもの味方である人が書いた文章を取り入れる必要があると思う。
そして一歩引いて、子どもを見守るのだ。

以下、引用を交えての感想。

「勉強はインポータント(大切)ではなくインターレスト(おもしろい)なんだ」

かんがえる子ども より

これは安野光雅さんが、フランスで出会った留学生シュベックくんの言葉。
おもしろいかどうかは、本当に大事なこと。
つらい勉強に耐えて得るものもあるが、でも絶対におもしろい方が良いに決まっている。
おもしろいというだけで、勉強がHardモードからEasyモードに切り替わるだろうに。
このあたりが、もっとどうにかならないものだろうか。
途方もない事とは承知で、親としては考えてしまうのだ。

教わるのと、自分で見つけるのとの違いは、月とスッポンほどの違いです。
自分でものを見つけた喜びというのは、その子にとって、とても大きな喜びなのです。

かんがえる子ども より

とはいえ、親が悶々と考えても、やっぱりは子どもの学びは子どものもの。
子ども自身が、見つけるしかない。

子どもの「遊び」は「学び」

かんがえる子ども より

とも言っておられる。
もはや親の出る幕はない。
親にできること、重要なことは、あれこれ口出し、介入しないことなのだろう。
子供のじっくり考えることの邪魔はせずにいたいものだ。

小さな、そんなに分厚くはないこの本。
考えることの他にも、疑ってみる事なども語られている。
子どもにかかわる、すべての人に向けたエッセイとあるが、
全ての大人に向けられた言葉、ととっても良いと思う。
皆、考えない大人になってきているだろうから。
私に至っては、夕飯の献立すら最近はろくに考えていない。
なんでもスマホに頼ることをやめなければ。
自分で考える事、まずは夕飯の献立くらいから初めてみよう。

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