「ラチとらいおん」ポケットの中の勇気の源

ラチとらいおん
マレーク・ベロニカ/文・絵
とくなが やすとも/役
福音館書店 1100円+税


世界じゅうでいちばん弱虫な男の子、ラチ。
ラチのところに、ある日小さならいおんがやってきた。
“ぼくはつよいらいおんさ。きみも強くなりたいのなら、ぼくが強くしてやるよ。“
さてさて、ラチは強くなれるのか・・・?

ラチにはこわいものがたくさんある。
そんなラチは強いらいおんの絵をみて言う、
「ぼくにもこんな強いらいおんがいたらなぁ」と。
らいおんがいたって、ラチ自身は本当は何も違わない。
でも心強い誰かがそばにいるだけで、勇気が少し湧いてくる。
なんだか魔法のようだ。
そうしていつしか、今度はラチが誰かの心強い“ちいさならいおん“になっていくのだろう。
その誰かはまた他の違う人の心強い”らいおん”になって・・。
そうやって、ちいさならいおん達がいまもどこかで育っている。
頼もしい。未来はとても心強く、明るいものに思えた。

余談だが息子の幼稚園では、スモックのポケットにアップリケをつける決まりがある。
入園時、張り切った私は、ラチとらいおんの刺繍をしようと思った。
あたらしい環境、不安もあるだろう。
でもポケットに強いらいおんがいるから大丈夫だよ、と。
しかし、私の根気と技術が追いつかず、断念した。
スモックには洋裁店で買ってきた、ギターを持った猫のアップリケがついている。
息子は気にいっているから、これはこれで良しとして、私には勇気より以前に、続ける力とか、やりとげる力が必要かもしれない。
ラチのように毎日体操を続ける力が。

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