「ティッチ」とっても大きな可能性を持っているんだよ、と教えてくれる

ティッチ
パット・ハッチンス/作・絵
いしい ももこ/訳
福音館書店 1100円+税


先日、息子の誕生日だった。
お友達がどんどん誕生日をむかえていく中、早生まれの息子は、この日をとても心待ちにしていたようだ。
無邪気なお友達(同じ年少の)に、”息子くんはまだお誕生日がきてない、3歳だからね“などと言われているの見た事もある。
成長への憧れは膨らむばかりなのだろう。

“ティッチはちいさな男の子でした。”

ティッチには少し歳の離れたお兄ちゃんとお姉ちゃんがいる。
小さな子どもたちの一年の成長の差は大きい。
ましてや、もっと大きなお兄さんやお姉さんと比べれば、かなり違う。
子どもなりに自分の小ささを自覚し、もどかしさを感じているのだ。
そして自分より大きなものを持っていて、いろんな事を何事もないようにできる上の子ども達に憧れを抱く。
上の子達と同じ歳になれば、自分も難なくできるようになるのだが・・。
末っ子の人には、ティッチは特に共感できるのかもしれない。

ラスト、ティッチの得意げな顔が微笑ましい。
息子も最後のこのページはいつも、声に出して一緒に読む。
爽快なのだろう。
息子の顔もどこか誇らしげだ。
シンプルで短い絵本だけれど、素晴らしいメッセージが込められている。
息子にもきっと届いているはずだ。
成長にもどかしさや悔しさを感じた時、ティッチの撒いた種がどうなったかを思い出して欲しい。
その種は息子を支えてくれるだろうから。

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